Act-03



 数時間前まで完全に虎になっていた虎徹にはなぜか未だに虎の耳と尻尾が生えていた。
 どうやら副作用の一種らしいのだが、虎徹曰くそのうち消えるさ――とのこと。
 当事者があまりにもあっけらかんと言い放つのでバーナビーは激しい脱力感に襲われてしまいそのままベットに倒れこんだ。

「なぁバニーちゃん」

 虎徹は普段と変わらない声のままバーナビーの愛称を呼んだ。
 けれどうつぶせに倒れこんでしまったバーナビーは後で自分の行動に舌打ちする羽目になる。
 強く意識することでいつもの声質のままなんとか呟いた虎徹の目は薄暗い部屋の中できらりと光ったのだ。
 捕食者が見せるのと同じような眼差しを。そしてその中にいくらかの熱を孕ませて。

 ぎしりとベットが鳴いたとき、投げ出されていたバーナビーの手首は虎徹が片手で拘束していた。
 空いている手はするりとバーナビーのベルトに手を伸ばし、抗議の声が発せられる前に一気に引きぬいた。
 そのまま慣れた手つきで服のボタンを外し、耳元で虎徹が囁いた。

 ――俺さ、いますんげー飢えてんだ。……なぁ食べていいよな。

 虎徹の言葉をバーナビーの脳が理解したと同時期にべろりと耳を舌で舐められた。
 強い疼きを感じてしまったバーナビーは羞恥に耐えるかのようにぎゅっと目を閉じてしまった。
 すでにマウントポジションを取っていた虎徹はバーナビーの行動ににやりと笑みを浮かべたまま次の行動へと移る。
 舌なめずりし、酷く男臭い顔のまま。

 緩められたズボンの隙間から虎徹の尻尾が入り込み、強く握りしめないようにバーナビーのモノへと巻きついた。
 ゆくり、ゆるりと上下に動かしながら先端を尻尾の先でくすぐりながら刺激を与えてゆく。
 バーナビーのものはいつもと違う愛撫に反応を示し、虎徹は再び囁いた。
 へぇ。バニーちゃんこういうの好きなんだ――と。

 違うとバーナビーは首を左右に振りたかった。
 けれど虎徹はソレを許さないとばかりにバーナビーの襟足部分に噛み付き、動きを止めているため出来なかった。
 そのまま肌蹴させた背中に虎徹の手がバーナビーの背中を撫で回せば本人の意志とは関係なくバーナビーの体はビクリと動く。
 辛うじて留まらせている理性で声を出すまいとバーナビーはシーツをきつく噛んだ。
 バーナビーの声を聞くのが好きな虎徹はやや不満に思いながらもいじらしさに雄の部分を刺激されてしまう。
 虎徹は握りしめていたバーナビーのモノを更に攻め立てるように動かし始める。
 人の手ではありえないどこかむずがゆさを感じながら、快楽を教え込まれたバーナビーの体は朱に染まり熱に飲み込まれてゆく。

 噛み付いていた場所を舌で舐めまわし、跡にならない程度の強さで首筋から下へと口付けを落としてゆく。
 バーナビーのモノを刺激し、緩急をつけていた尻尾ごと虎徹は握りしめた。
 先端を指先で弄りながら扱けば限界が近かったバーナビーはあっけなく達してしまった。

 肩で息を繰り返し、言葉すら発せられないバーナビーを見下ろしながら虎徹は思案し始める。

 虎になってしまっていた間ずっと出来なかったのだ。
 どれほど虎徹が飢え、バーナビーを欲してたか今日は思う存分知らしめなければ――。
 ただ、そのことだけに虎徹の思考は染まってゆく。淀みなく、欲するまま柔らかな肉に美味そうに喰らい付く虎のように――。


   ―― END ――

【 書いた日:20011/08/22◆ABITIEYシリーズより◆初出:Twitter 】
コテバニRTったー『虎耳虎徹×きつく目を閉じるバーナビー』より